なぜ、がんに対するキラーT細胞治療が効かなくなるのか―その耐性メカニズムとNK細胞治療が救世主となる理由
腫瘍内異質性 がんには腫瘍内異質性と称する、同一腫瘍内に複数の異なる細胞亜集団(遺伝子型、表現型)が存在するため、単一標的療法では制御が困難です。がん細胞では自己を示すMHCクラスI抗原が低下するため、NK細胞ががん細胞を非自己と認識して... 続きを読む
2026.04.07
DNA遺伝子修復治療
DNAのメチル化は、エピジェネティクスによって遺伝子の働きが制御されます。 不必要な遺伝子を働かせないようにして、それぞれの細胞をつくり出し、私たちのからだを正常に保つ働きをしています。 しかしながら、DNAのメチル化が異常を起こします... 続きを読む
2026.03.11
体性細胞の再生について
私たちの体はたくさんの種類の細胞(体細胞)によって形作られ,それらがもつ固有の機能が寄り集まって恒常性を維持しています.体細胞には寿命があり,役割を終えた細胞は新たな細胞に置き換えられます.そのスピードは組織によって異なっていて(表2).特... 続きを読む
2026.02.10
iPS細胞の成り立ちとクローンについて
山中4因子 iPS細胞研究における最大の発見は,山中4因子と呼ばれる4つの遺伝子Oct4, Sox2, Klf4, cMycだけで,あらゆる体細胞が新たな多能性幹細胞(iPS細胞)になることを見出したことです。山中4因子により、メイン... 続きを読む
2026.02.10
がんと免疫
リンパ球細胞のなかでもがん細胞を殺すのはナチュラルキラー(NK)細胞とキラーT細胞の2種類ですが、他にも両者の中間的な細胞が存在します。当院で行っている免疫療法はNK細胞療法です。 NK細胞療法 がん細胞はMHC抗原の発現を... 続きを読む
2026.02.10
NKT細胞標的治療とは?NK細胞療法との違い
NKT細胞療法の問題点 NKT細胞は、体内に非常に少数しか存在しない細胞です。通常、血液中のT細胞の約0.1%未満がNKT細胞であるため、十分な数の細胞を集めること自体が困難です。このため、体外で大量に増殖させる必要がありますが、最初に得... 続きを読む
2026.01.13
自己iPS細胞を作っておくメリット
DNA損傷は皮膚細胞においては30~40代ですでに始まっており、老化細胞が蓄積されると言われています。脳組織においては40歳以降でDNA損傷の増加が示唆されています。50歳以降ではがんの罹患率が増えることがわかっています。がん遺伝子の変異の... 続きを読む
2026.01.13
膝関節疾患に対する再生医療の適応について
膝半月板損傷・断裂の疫学 世界的に見ますと、一般開業医を受診する半月板損傷の発生率は、年間1,000人中2人と推定されています (Belo et al. 2010)。日本人では、元々半月板が損傷しやすい円板状の人が多く、発生頻度は20... 続きを読む
2025.07.08
コラム 幹細胞培養上清液からエクソソームまで
幹細胞は、周囲の細胞と同調したり、細胞の何らかの動きを誘導したりするために様々な物質を細胞外に分泌します。この物質には、生体防御に重要なサイトカイン、細胞の成長を促し、条件によっては分化誘導も行う成長因子(Growth factor)が含ま... 続きを読む
2025.06.12
細胞療法の将来
T細胞と呼ばれる免疫細胞の表面にあって免疫応答のブレーキ役(「免疫チェックポイント」と呼ばれる)として働くCTLA-4というタンパク質を発見し、がん治療の新たな道を切り開いたとして、ノーベル生理学・医学賞を受賞したジェームズ・P・アリソン氏... 続きを読む
2025.04.01
