新型コロナ感染症の後遺症対策
新型コロナ感染症の後遺症で特に問題となっているのは脳神経障害(ブレインフォグ)と呼吸器障害(肺線維症)ではないかと思います。いずれもウイルス感染による炎症反応後の生体反応が過剰に引き起こされ、細胞障害や線維化が起こった結果と考えられます。炎症による組織障害でありますので、慢性的な炎症を抑えることで病状の進行を遅らせること、傷んだ組織を修復させ機能を回復することが治療の根幹となります。慢性炎症をコントロールするには抗炎症性サイトカインが有効と思われます。炎症が抑えられると、組織の障害は減り、その後に起こる線維化が抑制されます。脂肪幹細胞培養上清液中には抗炎症性サイトカインが含まれており、かつ神経再生因子も含有されています。上清液の全身投与、もしくは局所投与(この場合、鼻腔スプレーによる噴霧)はブレインフォグや肺線維症に少なからず良い影響を与えるものと思われます。また、神経機能回復の観点でいうと、NMNは動物実験で神経を保護し、代謝を活性化することにより機能回復が得られるという結果が報告されています。後遺症で悩まれている方に一つの解決法を提案します。
犀星の杜クリニック六本木