抗がん剤や放射線治療、ホルモン療法後の副作用対策
当院では肝臓にいいとされるビタミンを始めとしたアミノ酸等の注射治療も行っています。美容目的と異なり、患者さん個々に応じたビタミンやアミノ酸の組み合わせを提唱しております。治療前に問診を含めた診察を丁寧に行っております。希望で血液検査も承っております。通常の健診で行うよりも項目が多く、有用性の高い検査です。グリチルリチン、L-システイン、グリシンの配合された強力ミノファーゲンC注は肝細胞の増殖促進、抗炎症作用で肝庇護をします。例えば、抗がん剤やホルモン治療後の薬剤性肝障害に威力を発揮します。αリポ酸(チオクト酸注)も強力な抗酸化作用により、グルタチオン(タチオン注)は強力な解毒作用により、薬剤で引き起こされた肝細胞障害を軽減します。その他、抗がん剤や放射線治療で発生した活性酸素(スーパーオキシド)は、正常細胞を傷害し、様々な副作用(白血球減少、口内炎、下痢、倦怠感)の原因となりますが、高濃度ビタミンCはこの活性酸素を除去する作用があります。また、抗がん剤や放射線に暴露した正常細胞は遺伝子が障害されることにより老化が早まることが知られております。老化を抑制するのがNAD+と呼ばれるナイアシン(ビタミンB3)の代謝産物です。NAD+は分子量が大きく、細胞内に取り込まれにくいため、分子量の小さい前駆体の状態で投与されるのが、効率が良いとされています。これがNMNと呼ばれるものです。急性期の副作用対策に高濃度ビタミンCを、慢性期も副作用にはNMNを使い分けるのがお勧めです。
犀星の杜クリニック六本木