新型コロナ感染症およびその重症化に酪酸菌が関係?
新型コロナ感染者の腸内フローラを調査したところ、健常者と比較して酪酸産生菌が減少していることがわかってきました。酪酸菌は腸管の免疫を強化していることがわかっていますので、酪酸菌が減少すると感染しやすくなると考えられます。また、重症化した患者さんの腸内フローラにおいても同様に酪酸菌が少ないことが判明し、過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の働きをうまくコントロールできないことから、サイトカインストームが引き起こされるのではないかと推論されています。現在、第8波が収束しかけていますが、今後予想される第9波に備えて、酪酸菌を増やす腸活に専念することが良さそうです。酪酸菌を増やすためには、水溶性食物繊維を摂ることに加え、最近ではサプリも開発されてきたので、併用もお勧めします。
犀星の杜クリニック六本木