形見
昨日、偶然にも「なんでも鑑定団」の再放送を見ていたら、筑波大学の2級上の先輩先生が出演していて驚きました。出品していたのはアメリカ製のオルゴール付き茶ダンスでとてもすてきな家具でした。実はこの家具、以前から奥様が欲しがっていたもので、奥様が将来喫茶店を始めた時にお店に飾りたいと話していたものです。とてもレアで世界に8台しかない型で、高価なものだったそうです。しかし、4年前に奥様が卵巣がんを患い他界し、その望みは潰えてしまいました。そんなある時、たまたまオークションに全く同じの茶ダンスが出品されているのを発見し、170万円で落札したそうです。しかし、相場よりあまりに安かったため、心配になり鑑定に出したということでした。査定は想像を遥かに超えた400万円でした。日本に2台しかない非常に価値の高いものでしたが、幸運にも安く落札できたようです。奥様が生きていたらさぞ、喜ばれたことと思います。先生は一生大事にしますとおっしゃっていました。きっと奥様の形見としてクリニックに飾っておられるのでしょうね。とても胸が熱くなりました。
犀星の杜クリニック六本木