原則、外来通院は2週間から1か月に一回、状況に応じて診察とリハビリテーションの指導を行います。

第1病日~第14病日
日常的な歩行を3,000~5000歩/日程度、負荷をかけずに行います(階段の昇り降り、重い荷物を持っての移動などはなるべく避けてください)。

第15病日~第28病日
2週後より、安静にしていた膝関節が硬くならないよう、膝の曲げ伸ばし運動を体重をかけずに行います。(ひざの曲げ伸ばしをよくする方法1,2)
この運動は午前と午後の2回、1回の屈伸回数は20回とします。入浴される場合は、入浴中に同様の屈伸運動を行います。
もう一つはつま先を曲げ伸ばしすることで、膝の裏側の硬さを取ります。(ひざの裏のかたさをとる方法)
日常的な歩行は8000歩/日以内とし、重い荷物の運搬は多少構いませんが、階段の昇降は控えてください。

第29病日~第56病日
膝の屈伸運動は継続しながら、治療後1か月より、膝関節周囲の筋肉トレーニングを開始します。

① 太ももの前の筋肉トレーニング
椅子に座りながら、脚を水平に伸ばし、5-10秒そのままでいることを10回繰り返し、朝、晩の2回行います。もう一つは客を伸ばして座り、膝下に巻いたタオルを置き、そのタオルを膝裏で押し付けてつぶすようにします。5-10秒そのままでいて力をゆるめます。10回を1セットとし、1日2回行います。(太ももの前の筋肉をきたえる方法1,2)

② 太ももの外側の筋肉トレーニング
治療した膝を上にして、横向きに寝ます。上の客を膝を伸ばしたまま、股を開くようにゆっくり上げます。5秒ほどそのままを保ち、ゆっくりおろしてきます。10回を1セットとし、1日2回行います。(太ももの外側の筋肉をきたえる方法)

第33病日~第56病日
途中より、膝の裏側の筋肉を鍛えるトレーニングを開始します。

③ 太ももの裏側の筋肉トレーニング
いわゆる「スクワット」と呼ばれる運動です。
まず、肩幅より少し広めに脚を開いて立ちます。
次にイスに腰かけるようにお尻をゆっくりとおろします(手でものにつかまってもいい)。
その時、膝は90度以上曲げないようにします。
そしてゆっくりと膝を伸ばし、元に戻ります。
1セット10回で、1日2回行います。

膝関節腔内投与6か月後に膝のX線検査とMRI検査を行い、治療効果を判定します。

犀星の杜クリニック六本木
院長 川本徹

犀星の杜クリニック六本木