第3国支援
私は学生時代(といっても大学院生)に研究室の関係でJICA関係の仕事を手伝ったことがあります。第3国から日本に留学してくる研修生に対する保険指導の講義をすることでした。研究室自体も南米からの研修生を受け入れてましたので、外国人とは自然に慣れ親しんでいました。日本の知識や技術を彼らに教えることは大変ですが、教えられる側に非常にやる気があるので、とてもやりがいを感じました。彼らは学んだことを母国に帰って教える立場のポストが与えられます。だから必死です。研究においても少ない時間で結果を残そうと信じられないくらい頑張ります。そういった彼らに教えることは、自分の研究に対するモチベーションも上がります。おそらく、海外支援している日本人は少なくともそういう想いもあると思います。特に若い人たちは気持ちが純粋なので、お互いの国のためになるのだったら、身を呈するのも惜しくないと考えるでしょう。私も今、現在でも第3国の人々の為になることをしたいという願望があります。また、強い気持ちが無いとできないことです。だから、身を削ってまでも尽力した国で、理不尽に息絶えてしまうことは無念でならないです。おそらく、アジアの国の中でそこまで支援しているのは日本人だけでは無いでしょうか。今回の事件は非常に残念でならないですが、犠牲になった彼らが日本人であることを大変誇りに思うと同時に、自分も日本人であることに誇りを持って、行動していきたいと思います。冥福を祈ります。
犀星の杜クリニック六本木