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幹細胞上清液とがん治療
一般的に幹細胞の上清液は細胞増殖を促すサイトカインが含まれているため、がん患者さんへの使用は避けられています。しかし、上清液には細胞を自然死(アポトーシス)させるサイトカインや免疫能を上げたり、炎症を抑えたりするサイトカインも多く含まれているので、条件さえ合えばがんの治療にも有効であると考えております。私どもはヒトがん細胞株を用いて、上清液ががん細胞の増殖を促すか否か、実験的に検証してみました。結果はおおよそのがん細胞で増殖を抑制するものでした。別の上清液を用いたところ、がん細胞は増殖傾向を示したので、私どものプロトコールで作製した上清液は、がん患者さんに対しても安心して使用できると考えております。実際、広島大学(乳がん、子宮頸がん)、千葉大学(乳がん)。国立がん研究センター研究所(肝がん)ではエクソソームに含まれるmiRNAにがんの進展や転移、発生を抑制するものがあると報告しています。その作用機序としては、全身の免疫能を向上し、がんの進展を抑えること、疼痛がある患者さんでは痛みを抑制し、痛み止めの使用量を減らすこと、がん細胞のアポトーシスを誘導し、腫瘍を縮小させるなどが考えられています。その結果、機能の低下した臓器が回復し、がんに打ち勝つ環境を作ります。がんの治療が満足な結果でない、期待した効果が得られない方はまず、自分の免疫能を活性化する治療を検討してみてはいかがでしょうか。当クリニックはそのようなお悩みを持つ方々をサポートしたいと考えております。
2024.07.25
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神経系の再生医療に乳歯髄由来幹細胞培養上清液が著効
脳梗塞や脳出血後遺症で、まだ拘縮していない手足が不自由な方、軽度認知障害の方には乳歯髄由来幹細胞培養上清液治療が有効である可能性があります。乳歯髄由来の上清液には神経栄養因子や神経成長因子が多く含まれ、特に中枢神経系のダメージを改善すると言われています。高品質な乳歯髄由来の幹細胞上清液は稀少で手に入りにくいですが、当院では本上清液を作製している細胞培養施設と提携しておりますので、安定的に入手することが可能です。難治性の神経疾患はいずれも効く可能性があります。発症後早期であればあるほど有効ですので、少しでも力になれればと思います。相談だけでも構いませんので、気軽な気持ちでご連絡ください。お待ちしています。
2024.07.08
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ご高齢の方の再生医療をどう考えるか
70歳を過ぎた方には、幹細胞治療よりも幹細胞培養上清液治療をお勧めします。自身の幹細胞の活性が高ければ、サイトカイン等を産生する能力が高く、治療効果を期待しやすいと考えられますが、活性が低い場合は効果が薄いと思われます。幹細胞を培養した際、増殖速度が遅い、細胞の動きが弱いなどの所見が見られた場合、細胞活性が低いと予想できますが、培養する事前には予想が付きません。手間隙をかけて効果が薄いのでは、その間に病状も進行してしまう恐れがあります。今では疾患に相性の良い様々な上清液が開発され、手に入りやすくなっています。治療効果持続期間は大体2~3ヶ月と言われています。疾患に合わせた上清液を選択し、適量を投与して治療されることを推奨します。幹細胞治療対象疾患より、より広範囲の疾患に対応できるのも魅力です。是非、ご検討してみてください。
2024.07.08
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点滴した培養幹細胞は体内のどこに行って、どう効いているのか
再生医療の要と言われている幹細胞治療。一番、知りたいのはどのような効果がどれくらい続くのかというところではないでしょうか。幹細胞は様々な細胞に分化する能力と分裂増殖してもいつまでも未分化能を維持している細胞です。ですから、障害を受けて組織に幹細胞が集まり修復してくれるのが一番いいのですが、脂肪由来の培養された幹細胞は遊走能がなく、ほとんどが肺の毛細血管を通り超えられず、肺に留まってしまうのです。ただし、幹細胞は留まった場所で生存し続け、サイトカインやエクソソームを分泌し続けて効果を発揮すると考えられています。分泌されたサイトカインやエクソソームが障害組織を再生し、周囲の幹細胞を活性化することで、効果が持続します。役目を終えた幹細胞はやがて、アポトーシスを起こしてその際にも大量のサイトカインやエクソソームが放出されます。効果持続期間は2~3年と考えられています(個人差はあります)。世界中で行われている治験では、脳梗塞後遺症、肝硬変、潰瘍性大腸炎やクローン病、そして慢性閉塞性肺疾患(主に肺気腫)や新型コロナ感染後の後遺症(間質性肺炎、ブレインフォグなど)に効果があると報告されています。幹細胞は年齢とともに機能が低下し、幹細胞の増殖力も落ちてきますので、65歳から70歳くらいまでが幹細胞治療の限界かんと考えています。
2024.07.08
