フィナステリドとデュタステリドの違い
AGA(男性型脱毛症)の治療薬にフィナステリドとデュタステリドがありますが、その違いは何でしょう?どちらもテストステロンという男性ホルモンが活性化しないようにする5α-リダクターゼという酵素を阻害する薬剤なのですが、2種類あってフィナステリドはII型5α-リダクターゼを阻害します。この酵素は前立腺、ひげや前頭部の毛包に局在しているので、前頭部や頭頂部の脱毛症に適応があります。一方、デュタステリドはI型とII型の両方の5α-リダクターゼを阻害する作用を持ち、側頭部や後頭部の脱毛症に適応があります。I型5α-リダクターゼは全身の皮膚や皮脂腺に分布するので、副作用として毛深くなるようです。どちらの薬剤も男性ホルモンの作用を抑えますので、性機能のある程度の低下は否めません。どちらの薬剤も常備しておりますので、脱毛でお悩みの男性はご相談ください。
2023.03.28
不老長寿のサプリメントNMNの提供開始
当院では京都大学再生医科学研究所のアドバイスで作成された国産NMNサプリメントの提供を始めました。 1カプセルNMN150㎎のみ含有で、1ヶ月分60粒で、33,000(税込み)です。遠方の方には郵送も手配いたします。 お電話でお問い合わせください。宜しくお願い致します。
2023.03.28
新型コロナ感染症と慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(CFS)は以前より、ウイルス感染症後に発症することが知られていましたが、新型コロナ感染症後遺症の一つとして注目されています。症状としては強い疲労感、胃腸不全、筋肉痛、頭痛、集中力の低下、認知機能障害などがあります。いわゆるブレインフォグもその一つと考えられます。最近の研究で腸内細菌の中で、CFSの患者さんである特定の酪酸産生菌が少ないこと、酪酸菌の数と症状の重さが相関することがわかってきました。そのメカニズムははっきりしていませんが、セロトニンを増やす抗うつ剤が有効であることから、セロトニンが欠乏して発症するという仮説があります。実は酪酸菌は腸クロム親和性細胞からのセロトニンの分泌を促進しますので、酪酸菌数と重症度が相関することもうなずけます。一方、CFSのような認知機能や記憶力の低下、うつ病はサイトカインの1種である脳由来神経栄養因子(BDNF)の欠乏によっても生じることが解ってきました。BDNFは糖尿病薬であるDPP-4阻害薬のネシーナや慢性疼痛治療薬のノイロトロピンで増加し、記憶力が向上することが動物実験で証明されています。当院で使用している脂肪幹細胞培養上清液中にもBDNFが含まれています。これらの4者を駆使することにより、CFS、ブレインフォグの治療が期待できると思います。いつでもご相談いたします。
2023.03.26
新型コロナ感染症およびその重症化に酪酸菌が関係?
新型コロナ感染者の腸内フローラを調査したところ、健常者と比較して酪酸産生菌が減少していることがわかってきました。酪酸菌は腸管の免疫を強化していることがわかっていますので、酪酸菌が減少すると感染しやすくなると考えられます。また、重症化した患者さんの腸内フローラにおいても同様に酪酸菌が少ないことが判明し、過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の働きをうまくコントロールできないことから、サイトカインストームが引き起こされるのではないかと推論されています。現在、第8波が収束しかけていますが、今後予想される第9波に備えて、酪酸菌を増やす腸活に専念することが良さそうです。酪酸菌を増やすためには、水溶性食物繊維を摂ることに加え、最近ではサプリも開発されてきたので、併用もお勧めします。
2023.03.26
アスリートや日頃、ハードトレーニングをしているフリークへ
ここ数年前から筋トレブームが見られましたが、コロナ禍でその傾向に拍車がかかっています。空前の筋トレブームといっていいでしょう。しかし、アスリートや筋トレフリークの人口が増えるに連れ、ケガや整形外科的トラブルが多発しています。急激な運動や過度な負荷は筋組織を傷めます。傷めたあとも無理して運動すると、筋組織の断裂を招き、難治性となります。特にアスリートの方は、大事な試合の前日や当日に筋肉を傷めてしまうと十分に実力を発揮できずに悔しい思いをしてしまいます。幹細胞培養上清液中には損傷した筋組織の炎症を抑えるサイトカインや組織を修復するサイトカインが含まれていますので、練習後や試合前に投与することで、筋組織の炎症や損傷を予防し、傷んだ組織の回復を早める効果が期待できます。特にサイトカインの中で、筋再生に重要な2因子が知られています。一つはインスリン様成長因子(IGF-1)で、筋細胞自身や筋サテライト細胞(筋の幹細胞)の増殖を促し、結果的に筋肥大に貢献します。もう一つはインターロイキン6で、筋損傷などからの再生過程を刺激して、筋の成長・肥大を助長する働きがあります。いずれのサイトカインもステロイドでは無いので、体に安全、安心で、ドーピングでもないことが最大の特徴です。2週から4週に一回の筋肉内注射で4回が目安で効果が現れ、継続も可能です。一度お試しになってみてください。
2023.03.11
ポストバイオティクス
ポストバイオティクスという概念があります。腸内細菌の代謝物でヒトにとって有益な働きを持つものの総称です。現在、わかっている腸内細菌代謝物のひとつに、HYA(エイチワイエー)というものがあります。HYAは食事で摂ったサラダ油などに含まれるオメガ6系脂肪酸であるリノール酸が腸内細菌で代謝されることによって産生されます。その働きはオメガ3系脂肪酸であるEPAやDHAと同様で、肥満・糖尿病の予防や改善、抗酸化作用による老化の抑制、腸内フローラの環境改善(善玉菌を増やす)などがあります。通常、乳酸菌から作られるHYAは微量です。工場で乳酸菌と植物油を使って大量生産が可能となってから、サプリメントとして経口摂取し、その働きを最大限享受できるようになったのです。そのほかにも、短鎖脂肪酸自体はポストバイオティクスになります。酢酸は飲用のものがあり、効果は照明されていますが、酸っぱいのが難点です。酪酸は経口摂取しても、ほとんどが胃で分解されてしまいますので、腸内で分解されて酪酸となるトリグリセリドがあります。また、大豆の成分であるイソフラボンからエクオール産生菌により変換されるエクオールは女性ホルモン様作用があり、サプリメントとして開発されています。このように新しい概念であるポストバイオティクスはビフィズス菌や乳酸菌を直接摂らないで、最近の代謝産物を抽出あるいは生成して摂取して、健康を維持、増進していく考えです。これからますます発展していく領域であると思います。当院でも糖尿や脂肪肝などの生活習慣病の患者さんあるいはその予備軍の方々、及び更年期でお悩みの女性の方々にお勧めしています。
2023.03.07
