不老長寿のサプリメントNMNの提供開始
当院では京都大学再生医科学研究所のアドバイスで作成された国産NMNサプリメントの提供を始めました。 1カプセルNMN150㎎のみ含有で、1ヶ月分60粒で、33,000(税込み)です。遠方の方には郵送も手配いたします。 お電話でお問い合わせください。宜しくお願い致します。
2023.03.28
新型コロナ感染症と慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(CFS)は以前より、ウイルス感染症後に発症することが知られていましたが、新型コロナ感染症後遺症の一つとして注目されています。症状としては強い疲労感、胃腸不全、筋肉痛、頭痛、集中力の低下、認知機能障害などがあります。いわゆるブレインフォグもその一つと考えられます。最近の研究で腸内細菌の中で、CFSの患者さんである特定の酪酸産生菌が少ないこと、酪酸菌の数と症状の重さが相関することがわかってきました。そのメカニズムははっきりしていませんが、セロトニンを増やす抗うつ剤が有効であることから、セロトニンが欠乏して発症するという仮説があります。実は酪酸菌は腸クロム親和性細胞からのセロトニンの分泌を促進しますので、酪酸菌数と重症度が相関することもうなずけます。一方、CFSのような認知機能や記憶力の低下、うつ病はサイトカインの1種である脳由来神経栄養因子(BDNF)の欠乏によっても生じることが解ってきました。BDNFは糖尿病薬であるDPP-4阻害薬のネシーナや慢性疼痛治療薬のノイロトロピンで増加し、記憶力が向上することが動物実験で証明されています。当院で使用している脂肪幹細胞培養上清液中にもBDNFが含まれています。これらの4者を駆使することにより、CFS、ブレインフォグの治療が期待できると思います。いつでもご相談いたします。
2023.03.26
新型コロナ感染症およびその重症化に酪酸菌が関係?
新型コロナ感染者の腸内フローラを調査したところ、健常者と比較して酪酸産生菌が減少していることがわかってきました。酪酸菌は腸管の免疫を強化していることがわかっていますので、酪酸菌が減少すると感染しやすくなると考えられます。また、重症化した患者さんの腸内フローラにおいても同様に酪酸菌が少ないことが判明し、過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の働きをうまくコントロールできないことから、サイトカインストームが引き起こされるのではないかと推論されています。現在、第8波が収束しかけていますが、今後予想される第9波に備えて、酪酸菌を増やす腸活に専念することが良さそうです。酪酸菌を増やすためには、水溶性食物繊維を摂ることに加え、最近ではサプリも開発されてきたので、併用もお勧めします。
2023.03.26
アスリートや日頃、ハードトレーニングをしているフリークへ
ここ数年前から筋トレブームが見られましたが、コロナ禍でその傾向に拍車がかかっています。空前の筋トレブームといっていいでしょう。しかし、アスリートや筋トレフリークの人口が増えるに連れ、ケガや整形外科的トラブルが多発しています。急激な運動や過度な負荷は筋組織を傷めます。傷めたあとも無理して運動すると、筋組織の断裂を招き、難治性となります。特にアスリートの方は、大事な試合の前日や当日に筋肉を傷めてしまうと十分に実力を発揮できずに悔しい思いをしてしまいます。幹細胞培養上清液中には損傷した筋組織の炎症を抑えるサイトカインや組織を修復するサイトカインが含まれていますので、練習後や試合前に投与することで、筋組織の炎症や損傷を予防し、傷んだ組織の回復を早める効果が期待できます。特にサイトカインの中で、筋再生に重要な2因子が知られています。一つはインスリン様成長因子(IGF-1)で、筋細胞自身や筋サテライト細胞(筋の幹細胞)の増殖を促し、結果的に筋肥大に貢献します。もう一つはインターロイキン6で、筋損傷などからの再生過程を刺激して、筋の成長・肥大を助長する働きがあります。いずれのサイトカインもステロイドでは無いので、体に安全、安心で、ドーピングでもないことが最大の特徴です。2週から4週に一回の筋肉内注射で4回が目安で効果が現れ、継続も可能です。一度お試しになってみてください。
2023.03.11
ポストバイオティクス
ポストバイオティクスという概念があります。腸内細菌の代謝物でヒトにとって有益な働きを持つものの総称です。現在、わかっている腸内細菌代謝物のひとつに、HYA(エイチワイエー)というものがあります。HYAは食事で摂ったサラダ油などに含まれるオメガ6系脂肪酸であるリノール酸が腸内細菌で代謝されることによって産生されます。その働きはオメガ3系脂肪酸であるEPAやDHAと同様で、肥満・糖尿病の予防や改善、抗酸化作用による老化の抑制、腸内フローラの環境改善(善玉菌を増やす)などがあります。通常、乳酸菌から作られるHYAは微量です。工場で乳酸菌と植物油を使って大量生産が可能となってから、サプリメントとして経口摂取し、その働きを最大限享受できるようになったのです。そのほかにも、短鎖脂肪酸自体はポストバイオティクスになります。酢酸は飲用のものがあり、効果は照明されていますが、酸っぱいのが難点です。酪酸は経口摂取しても、ほとんどが胃で分解されてしまいますので、腸内で分解されて酪酸となるトリグリセリドがあります。また、大豆の成分であるイソフラボンからエクオール産生菌により変換されるエクオールは女性ホルモン様作用があり、サプリメントとして開発されています。このように新しい概念であるポストバイオティクスはビフィズス菌や乳酸菌を直接摂らないで、最近の代謝産物を抽出あるいは生成して摂取して、健康を維持、増進していく考えです。これからますます発展していく領域であると思います。当院でも糖尿や脂肪肝などの生活習慣病の患者さんあるいはその予備軍の方々、及び更年期でお悩みの女性の方々にお勧めしています。
2023.03.07
自由診療の必然性と重要性―保険診療と比較して
保険診療と自由診療の違いを考えてみました。保険診療は厚生労働省がその検査や治療費の一部を健康保険で賄うと認めた診療です。一方、自由診療は診療内容が健康保険で認めていないものが含まれている場合、一切の検査、治療費用が全額自費負担になります。検査や治療の中には保険診療で認められるものが含まれていても、同日に診療費が請求できないため、別日に検査を施行する、あるいは薬を処方するしかありません。ではどうして、厚生労働省が認めない診療があるのでしょうか。特に新しく開発された診療はその安全性、有効性などを示すデータに乏しく、経過をみているということがあります。その他としては、こちらが重要なのですが、予防医療に関するものには保険を適応しないということです。つまり、私は保険診療は病気になってから行うものであり、自由診療はもちろん病気を治すという部分もありますが、大半は病気にならないようにするという医療と考えております。病気になるということは、栄養やミネラルやホルモンをはじめサイトカインなど体の恒常性を保つために必要な成分が、足りなくなるから起こるのです。いくら食事に注意したり、運動をしても加齢性変化にはかないません。今、40代、50代の方で無症状な方でも、あと10~20年後には必ずどこかしら、加齢性変化による体の不調が訪れます。補給はある意味、自分への投資だと思います。倍になって増えるということはありませんが、現状を損なうだけでも多大な損失が生じます。病気になってからではおしまいです。自分に足りないものを見出し、手遅れにならないうちに自分に投資しましょう。私の経験からそう提言させていただきます。
2023.02.24
OTC、及び保険適応になった肥満治療薬
ここ数日、厚生労働省が抗肥満薬を認可したという報道がされています。まずは、ゼニカル(オルリスタット)商品名は「アライ」というOTC医薬品です。OTCとは店頭販売という意味で、薬局やドラッグストアで薬剤師の指導の元、購入できるということです。腸内のリパーゼに作用して脂肪の吸収を抑え、体内に吸収されないようにすることで、ダイエット効果を狙うものです。摂取した脂肪分が全部排出されますので、いわゆる脂肪便となり、我々が日常的に経験する消化不良を起こしているようなものです。油のように緩い便となり、しかも頻回に排出されます。使用された人のレポートではいくら肛門を締めていても、腹圧がかかると漏れてしまうそうです。長期使用しますと脂溶性ビタミン(A,D,E,K)の不足も招くようです。高脂血症や高コレステロール血症の方で、病院で処方された薬を飲んでも数値がなかなか下がらない場合に良いかも知れません。もう一つはセマグルチド(ウゴーピ)というGLP-1作働薬です。元々は糖尿病治療薬ですが、欧米で肥満症治療薬として認可されているものです。当院で採用しているリラグルチド(サクセンダ)がありますが、前者は週一回の徐放注射剤で、後者は一日一回の注射剤です。サクセンダは毎日の注射が必要ですが、その日の体調や副作用の程度で薬の増減ができる利点があります。ダイエット効果に関しては差がありません。また、適応基準がBMI 35kg/m2以上というしばりが無いので、それ以下の肥満症の方にも投与できます(ただし自由診療ですが)。欧米での豊富な臨床例がありますので、安全性に関してもお墨付きです。
2023.02.21
脳が老いてしまう
ある脳科学者が「六十五歳ぐらいを境に、九十歳代、百歳代になってもはっきりしている人と、だんだんフワフワした感じになってくる人とに分かれてくるんです。脳の容量自体もCTとかMRIで撮ると、萎縮が急速に進行する人と、比較的ゆっくりな人がいます」と指摘している。特に、脳の前頭葉機能が衰えてくるため、新しいものに対する好奇心が薄れていくそうだ。このような症状を自覚したら、脳は老いて来始めていると考えた方が良さそうだ。1990年代に発見された、サーチュイン遺伝子が老化を抑制することがわかり、その遺伝子の働きを活性化するのがNAD+という補酵素と判明した。つまり、脳の老いも加齢とともに減少していくNAD+が原因であるため、それを補充すれば老いは防げるのである。NADそのものは消化管で分解され体内に吸収されないため、体内でNADに変換されるNMNで摂ることになる。NMNは緑黄色野菜などにも含まれているが、ごく微量のため、サプリメントとしてとることが有効とされている。認知症にならないためにも、NMNはお勧めのようだ。60を過ぎた私も飲んでいる。
2023.02.19
腱損傷の治療について
整形外科の診療を行なっていますと肩の痛みを訴える方が大変多いです。50~60歳代の方の痛みは五十型と診断されることが多いですが、特に男性で、受傷機転が不明な場合、腱板損傷(断裂)が原因であることがほとんどです。そもそも、肩の腱板とは何なのでしょうか。肩の関節を支えている筋群の、上腕骨骨頭部に付着している腱の部分をいいます。この筋群は肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋を指します。50~60歳になると、加齢性変化で腱組織が脆くなってきて、ちょっとした外力がかかるだけで腱板は損傷してしまいます。従って、本人は心当たりがないというのです。原因が原因だけに、これといった予防法がありませんので、何に注意したらよいかというアドバイスもできません。また、放置しておいたら自然に治るものでもありません。そこが五十型と違うところでもありますそのまま放置していると、ますます進行して、腱板断裂という状態になると薬物だけでは治らずに外科手術が必要になる場合があります。そこで私どもの施設では、再生医療の手法を用いて、損傷した腱を修復しようとする治療を行っています。自家の血液から抽出したサイトカイン、あるいは他家の幹細胞培養によってできたサイトカインの豊富な上清液を用いて、腱の修復を促します。最近ではプロのスポーツ選手がこの治療を受けたと話題になっているのをご存知の方もいらっしゃるかと思います。手術を回避したいと考えている患者さんはトライしてみる価値はあると思います。
2023.02.12
NMNの効果報告1
以前、NMNの点滴、及び内服効果の印象を述べましたが、すでに睡眠の質を改善することや、目の網膜の視細胞の機能を向上させることはヒトやマウスの研究で明らかになり、論文となっています。その後私は30日間、NMNサプリを飲み続けたところ、4週目より体重が1㎏減少してきました。食べる量は変わらず、デザートもほぼ毎日食べ続けているにもかかわらずです。調べてみるとNMNはマウスでインスリン感受性と脂質代謝を改善し、エネルギー代謝を増すことが論文報告されていました。現在はヒトで検討中だそうですが、おそらくマウス同様の結果が報告されると思います。糖代謝や脂質代謝が改善することにより、動脈硬化症が改善し、高血圧、心筋梗塞などの心血管疾患の予防や心血管機能の改善が期待されます。私も更に内服を続け、4月に血液検査と心機能検査をします。どういう結果になるか楽しみです。また、皆さんに報告しますね。
2023.02.10
